TOPへTOPへ

加齢黄斑変性症

加齢黄斑変性とは

加齢黄斑変性とは
加齢黄斑変性とは、網膜の中心にある黄斑部に (主に加齢を原因として)変性が起きる病気です。
多くの場合、脈絡膜新生血管という本来は存在しない血管が黄斑の下から出現し、血管から漏れた水や出血が溜まることで、視野の中心の見えにくさを起こします。

加齢黄斑変性の症状

加齢黄斑変性の症状視力低下、中心暗点、歪み等の症状が見られます。
症状は急激に現れる場合と、緩やかに進行するケースがあります。特に緩やかに進行する場合には、反対側の眼で補われ、気づけないこともあります。
少しでもおかしいなと感じた時には、次にご紹介するセルフチェックを試してみてください。

セルフチェック

アムスラーチャートという格子状の図を用いたセルフチェック法があります。
眼鏡やコンタクトレンズを装用したまま、片眼を閉じるか手で隠すかして、30cmの距離からチャートの黒い点を見つめます。その際、以下のような見え方があった場合には、すぐに眼科検査が必要です。

【図】

見え方

  • 欠けて見える
  • 歪んで見える
  • 薄暗く見える
見え方

加齢黄斑変性の原因

主な原因は、加齢に伴う黄斑部の老化と考えられます。
その他に喫煙や栄養の偏り、遺伝的要因なども、加齢黄斑変性の発症に影響するとの指摘があります。

検査方法

眼底検査

散瞳薬を点眼し、瞳孔を開いた上で、細隙灯顕微鏡や眼底カメラで網膜の状態を調べます。

蛍光眼底検査

腕の静脈から蛍光色素を注入した上で、眼底を観察します。色素によって強調されることで、血管の脆弱部や閉塞部、新生血管の有無などが分かります。

治療方法

硝子体注射(抗VEGF療法)

硝子体注射抗VEGF薬という薬を眼内に注射する治療です。
VEGFの働きを阻害することで新生血管の成長・増殖を抑え、進行の食い止めを図ります。
必要となる注射の回数は個人差があり、複数回の注射や定期的な注射が必要なこともあります

光線力学療法

ビスダインという光感受性物質を注射したあとにレーザーを照射し、新生血管を閉塞させる治療です。
正常な網膜、脈絡膜への影響は最小限に抑えられます。

光凝固術

新生血管をレーザーで焼き固める治療ですが、病変が黄斑の中心にあると照射できないため、適応となるケースは限られます。