学校の眼科検診の内容
学校の眼科検診では、主に視力検査・眼位検査・外眼部検査が行われます。
また学校・ご希望によって、色覚検査が追加されることもあります。
視力検査
視力表を用いて、A~Dの4段階で視力を評価します。
眼位検査
ペンライト等を用いて、斜視がないかを調べる検査です。
外眼部検査
結膜炎、まぶたやまつ毛の異常、角膜の異常の有無を調べます。
色覚検査
色の感じ方・判別に関する検査です。現在、学校の眼科検診では、任意の検査となっています。
学校の視力検査で引っかかる基準は?
| 評価 | 視力 | 見え方 |
|---|---|---|
| A | 1.0以上 | 教室の後ろの席からでも、黒板の文字がはっきりと読めます。 |
| B | 0.7~0.9 | 教室の後ろの席から、黒板の文字が読めることが多いものの、小さな文字の場合は見えづらいことがあります。 |
| C | 0.3~0.6 | 教室の後ろの席からでは、黒板の文字が見えづらい状態です。 |
| D | 0.2以下 | 教室の前の席からでも、黒板の文字が見えづらい状態です。 |
A判定以外は一度眼科を受診しましょう
学校の視力検査で、B判定・C判定・D判定であった場合には、その後近いうちに、眼科を受診するようにしてください。特に近視は、子どもの頃に進行しやすい屈折異常です。
また、片眼がA判定であっても、もう片方の眼がB判定以下であった場合も、眼科の受診が必要です。
学校の眼科検診で引っかかったら
学校の眼科健診で引っかかった(B判定以下があった)場合には、後日、眼科を受診するようにしてください。
再度詳しい検査を行い、必要に応じて、眼鏡・コンタクトレンズを処方します。また当院では、お子さんの近視抑制治療にも対応しております。
コンタクトレンズをご希望の場合
コンタクトレンズの取り扱い方や衛生面において配慮し、原則として中学生以上の方に処方をさせていただきます。小学生以下のお子さんの場合は、保護者の方のサポートのもと、コンタクトレンズの管理を本人が十分に行えるかどうかを踏まえて判断いたします。
まずは眼鏡を作り、その上で必要に応じてコンタクトレンズを使用するようにしてください。
近視抑制治療について
当院では、お子さんの近視の進行を抑制する治療として近視抑制点眼(リジュセアミニ点眼)に対応しております。
また近視を進行させないため、日常生活で気をつけることについても、アドバイスを行ってまいりますので、お子さんの視力について気になる方はご相談ください。


裸眼で見えにくい時や、眼鏡の度数が合っていないと思われるときは、眼鏡処方を行います。