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結膜炎

うつる目の病気?「結膜炎」とは

うつる目の病気?「結膜炎」とは結膜とは、白目の表面、まぶたの裏を覆う半透明の膜のことを指します。
この結膜で炎症が起こり、眼の充血、かゆみ、目やになどの症状が見られる病気を「結膜炎」と言います。
ウイルスや細菌の感染、アレルギーなど、原因によって種類が分けられます。

うつらない結膜炎もある

アレルギー性結膜炎は、花粉やハウスダストに対する防御反応として症状が起こるものであり、人から人にうつることはありません。細菌感染

結膜炎の種類

結膜炎は、大きく「ウイルス性結膜炎」、「細菌性結膜炎」、「アレルギー性結膜炎」に分けられます。

ウイルス性結膜炎

ウイルス性結膜炎には、以下のような種類があります。いずれも、人から人へとうつります。

原因

ウイルスに感染することが原因で、発症します。
ウイルスによっては季節性の流行があるものや、季節を問わず通年かかるものもあります

症状

7~14日間の潜伏期間を経て、以下のような症状が現れます。

  • 強い眼の充血
  • 目やに、涙の増加
  • ゴロゴロとした異物感
  • 眼の痛み
  • 耳の前や顎下のリンパ節の腫れ

細菌性結膜炎

細菌性結膜炎には、以下のような種類があります。特殊な原因菌をのぞき、人から人へとうつる可能性は低めです。

一般細菌による結膜炎

原因

インフルエンザ菌、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌など一般細菌の感染を原因とします。

症状

主に、以下のような症状が見られます。

  • 眼の充血
  • 膿のような目やに
  • 眼の痛み
  • ゴロゴロとした異物感

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎は、以下のように分類されます。アレルギーですので、人にうつるということはありません。

季節性アレルギー性結膜炎(花粉症)

原因

スギ、ヒノキ、シラカンバ、カモガヤ、ヨモギ、ブタクサなどの花粉との接触が原因となります。

症状

アレルゲンとなる花粉が飛散する時期に、以下のような症状が両眼に現れます。

  • 激しいかゆみ
  • 眼の充血
  • ゴロゴロとした異物感
  • 涙の増加
  • まぶたの腫れ、赤み
  • くしゃみ、鼻水、鼻づまり

通年性アレルギー性結膜炎(ハウスダストアレルギー)

原因

ダニ、カビ(真菌)、埃、塵、ペットの毛、フケといったハウスダストとの接触が原因となります。

症状

アレルゲンと接触する環境が続く限り、年間を通して以下のような症状が現れます。

  • 激しいかゆみ
  • 眼の充血
  • ゴロゴロとした異物感
  • 涙の増加
  • まぶたの腫れ、赤み
  • くしゃみ、鼻水、鼻づまり

コンタクトレンズのアレルギー性結膜炎

原因

コンタクトレンズについた汚れ、あるいはコンタクトレンズ自体(材質)に対して、アレルギー症状が出ます。長期使用タイプのソフトコンタクトレンズが原因となるケースが目立ちます。

症状

以下のような症状が見られます。コンタクトレンズの装用を継続すると、症状が悪化します。装用を中止して眼鏡にし、受診してください。

  • 眼のかゆみ
  • 充血
  • 目やに
  • まぶたの腫れ
  • まぶたの裏側のブツブツ
  • ゴロゴロとした異物感

結膜炎の治療

ウイルス性結膜炎

体内で抗体が作られるのを待ちながら、対症療法を行います。対症療法としては、炎症を抑えたり二次感染を防ぐための抗炎症薬、抗菌薬の点眼などを行います。

細菌性結膜炎

抗菌点眼薬による治療を行います。通常、1週間程度で症状が解消されます。

アレルギー性結膜炎

抗アレルギー点眼薬の使用が基本です。重症例では、ステロイド薬や免疫抑制剤の点眼を行うこともあります。花粉症の場合は、花粉が飛散する少し前から抗アレルギー点眼薬の使用を開始した方が症状が軽いことが多いです。
また、花粉やハウスダストとの接触を回避することも大切です。

よくあるご質問

結膜炎の潜伏期間はどれくらいですか?

流行性角結膜炎は7~14日、咽頭結膜熱は5~7日、急性出血性結膜炎は1~3日の潜伏期間があるとされています。その期間の感染しうる機会・場面などが思い当たるようでしたら、医師にお伝えください。なお、感染から日が浅いほど、まわりの人にうつしてしまうリスクが高くなります。

仕事や学校は休むべきですか?

まわりの人にうつしてしまう可能性があるため、ウイルス性結膜炎の場合は仕事・学校を休む必要があります。一般的に、3~7日のお休みが指導されます。
原因となっているウイルス、職場のルールによっても変わってきますので、自己判断での出社・登校は控えましょう。
なお、細菌性結膜炎、アレルギー性結膜炎については仕事や学校を休む必要はありません。