近視抑制点眼(アトロピン治療)
近視抑制点眼とは
近視抑制点眼とは、アトロピン (リジュセアミニ)という目薬を使って、近視の進行を抑制する治療です。1日1回の点眼により、眼軸長の伸び、および近視の進行の抑制を図ります。
リジュセアミニの特徴
リジュセアミニ治療には、以下のような特徴があります。
- 毎日、就寝前に1回、1滴を点眼する
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目薬は、1日1回毎の使い切り点眼
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眼軸(目の前後の長さ)が伸びることを抑制し、近視の進行抑制が期待できる
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近視の進行を抑制する目的としているが、完全に進行を止めることはできない
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個人差があり、経過とともに(1ヶ月程度)慣れてくるケースが多いが、眩しさやかすみを感じる方もいる
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急に使用を中止すると、その後急激に度数が進行することがあるため、近視の進行が安定する10代後半くらいまでは治療を継続することが推奨されている
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自由診療のため、保険がきかない
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一度治療を開始すると、近視に関するすべての診察は保険診療ではなく自費診療となる。(眼鏡や通常のコンタクトレンズの作成など)
子どもの近視抑制が大切な理由
近視は、眼軸長(眼球の前後の長さ)が長くなり、ピントが合う位置が網膜より手前へとずれてくることで進行します。そしてこの眼軸長の伸長は、特に6~12歳くらいで顕著に認められます。
眼軸長は、一度伸びてしまうと元には戻りません。また近視の度数が強くなると、網膜剥離や緑内障などのリスクも高まります。子どものうちに眼軸長の伸びを抑えることができれば、近視の進行を防ぐことが期待できぎます。
治療の対象となる方
近視の兆候がある次のようなお子さんが対象となります。
- 学校検診などで近視を指摘された
- 近くを見る作業が多い
- 両親のうちどちらかまたは両方が近視である
費用とスケジュール
リジュセアミニ治療の基本的なスケジュールは、以下の通りです。
初回
診察、検査、目薬(リジュセアミニ)×1箱 (1ヶ月分)の処方を行います。
費用は初回検査・診察代 4,400円(税込)、目薬1箱4,380円(税込)となります。
2回目
初回から1カ月後、ご来院いただきます。
費用は再診検査・診察代 3,300円(税込)、目薬3箱(3ヶ月分) 13,140円(税込)となります。
3回目~
以降は、3ヶ月ごとにご来院いただきます。
費用は再診検査・診察代 3,300円(税込)、目薬3箱(3ヶ月分) 13,140円(税込)となります。

